さんまのホンマでっか!?TV(水曜21時~フジテレビ系)にコメンテーターとしてご出演の生物学者、池田清彦教授。
毎回、他の出演者や視聴者を笑いの渦に巻き込むような突飛な発言をしながらも、それが実に的を射た見解で、納得させられることばかり。
生物学者らしい視点で世の中を見ていて、まるで教授にとっては、男も女も生物としての研究材料のようでもあります。
池田清彦教授とはどんな人なのか?
私が感銘を受けた著書「やがて消えゆく我が身なら」についてもご紹介します。
生物学者・池田清彦とは?
池田清彦(いけだ きよひこ)1947年7月14日生まれ。
評論家。早稲田大学教授、山梨大学名誉教授。東京都立大学理学博士。
学術誌「ネイチャー」で、ご自身の論文が「明晰さの手本のような論文」と絶賛された世界的な生物学者です。
カミキリムシの収集家としても有名で、3万匹の標本を所有し、日本に生息する800種類以上のうち95%は収集したと言います。
「自分が死んでも考えと思想は伝わっていく」と言う池田教授の著書は70冊以上。
カミキリムシを追いかける少年のような心も持ちつつ、グローバルな視点で世界の出来事を俯瞰的に見る目を持っていらっしゃいます。
まるで、アリの巣穴を観察するかのように…。
「やがて消えゆく我が身なら」天才生物学者の視点で生き方を語る!
著書の「やがて消えゆく我が身なら」は、2004年以前に書かれたエッセイをまとめたものです。
テレビでちょっと変わったことを言う教授は、どんなことを書いているのだろう?という興味から手に取った一冊です。
虫好きが高じて学者になったという教授の生物学者らしい視点と、自らの哲学で、世界で起きている理不尽な社会現象に対して独自の理論を展開します。
自分の常識は果たして常識なのか?と思い起こさせる一冊です。
組織の中でルールに従ってただひたすら生きることが幸せなのか?人間は間違いなく死ぬということを前提に、今をどう生きるべきなのかを考えさせられます。
組織のために頑張りすぎなくてもいい、ぐずぐず生きればいいとも書かれています。
「限られた人生を長く楽しむには新しいことに挑戦し続けることだ」という言葉に、惰性で生きている自分に気づかされ、挑戦すべき夢へと背中を押された気がしました。
ずっと積ん読にしていた池田清彦先生の『やがて消えゆく我が身なら』という本がすこぶる面白い。ちょうど十五年ほど前に出た本なのだが、「よげんの書」かと思うくらい現在の状況を言い当てている。理系の学者さんのエッセイにハズレなし。
— Aito Nunomé (@A_I_T_O) 2017年8月19日
池田清彦著「やがて消えゆく我が身なら」を読んでいる
彼は生物学者で人と社会を、いち生物として解釈している
僕はテレビを見ないので彼を知ったのも先週のラジオ番組だったこの本は2002年~4年までのエッセイをまとめたものだけど、今世界が抱えている状況を的確に予想的中させていた
— 日比光則 (@m_hibi) 2016年12月4日
最後に
著書のあとがきにはこう書いてあります。
「棺桶に片足を突っ込むような歳になって、負け惜しみを言って無理に元気を出しているという風情である。情けねぇけど、まあ仕方ないか。」
いえいえ、長年のご経験と、研究に没頭された努力の中から生み出された哲学です。ご謙遜されるところも素敵ですね。
何度も読み返したくなる、生き方のヒントになる一冊だと思います。
まだ読んでいない方は是非ご一読ください。
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