夢はスチュワーデス。初めての挫折と英語を忘れたことへの自責の念。

皆さんにはテレビドラマなどで、自分の将来に影響を受けたものがあったでしょうか?

私が子供の頃、今のように情報が容易に手に入らなかった時代には、テレビの影響はあまりにも大きかったのです。私が夢を叶えるために努力を重ねた英語学習、そして挫折をきっかけに英語から離れてしまった過去の経験をお話しします。

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スチュワーデスに憧れて

子供の頃に見たテレビドラマ「アテンションプリーズ」に憧れていた私は、その頃から将来の職業はスチュワーデスと決めていました。今で言うところのキャビンアテンダントです。

堀ちえみさん演じる “のろまな亀” の「スチュワーデス物語」ではなく、それよりずっと昔、1970年、日曜日ゴールデンタイムの放送でした。スチュワーデスという華やかな職業を世に知らしめたドラマです。

私は高校を卒業するとビジネススクールへ入学し、「スチュワーデス講座」を受講しました。講師の先生は元日航のスチュワーデス。まるであのドラマから抜け出してきたような、洗練された美しさと知性の持ち主でした。

この講座では、英語はもちろんのこと、スチュワーデスとしての接客の心得やお化粧の仕方、機上でキャリアを積んだ先生の体験談など、一般の人からは聞けない貴重なお話をたくさん聞くことができました。試験の直前まで、先生は親身になって面倒をみてくれました。

受験申し込みが近づいたある日、私は授業のあとで先生に呼ばれました。先生は言いました。「私が知っているスチュワーデスの中で、一番身長が低い人は158cmよ。あなたは身上書の身長の欄に158cmと書きなさい」と。実際のところ、私の身長は154cmだったのです。

叶わない夢と大きな挫折

先生のアドバイス通り、私は身上書に158cmと書きました。本当に頑張って勉強して、一次の筆記試験に合格し、二次試験に臨むこととなりました。

緊張感漂う待合室には、今すぐにでもスチュワーデスになれそうな垢抜けた美人や、モデルのようなスタイルの持ち主がたくさんいて圧倒されました。一緒に面接を受けるグループで、私以外の4人はみな160cm以上あったと思います。私はもう、面接を受ける前に心がすっかり負けていたのです。

二次試験は集団面接で、5人の面接官が前に座っていて、ドアを開けて受験者5人が並んで歩いてきて面接官の前に座りました。

面接官に何を聞かれ、何を答えたのかあまり覚えていません。「先進国首脳会議」についての質問があったように思います。

当然ながら、私の夢はここで潰えました。生まれて初めての大きな挫折を味わったのです。

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離れていく英語との距離

夢破れ、地元に帰った私は実家から通える一般企業に就職しました。その会社は海外とも若干の取引があったため、ときどき英文の手紙を和訳したり、定型文の英文見積書をワープロで作成するような仕事を任されました。

英語に触れる機会が無いわけではなかったのですが「外国人と話す」という、あのワクワクするような経験とは程遠い仕事ばかりでした。

もちろん社員は全員日本人、英語を話す機会は全くありません。そんな毎日の中でスチュワーデス試験のために学んだ英語も、次第に記憶の遠いところとなっていきました。

やがて結婚して退職し、子育てと自営業に追われる忙しい日々の中で、覚えた英語はすっかりどこかへ行ってしまい、私はただの日本人になりました。

夢を追いかけていた頃のキラキラした自分を時々思い出しながら、英語を忘れた自分が情けなく、そして悔しくもありました。いつかまた英語を勉強したい!そう思っていました。

そしてその「いつか」は、息子の大学受験の時にやってくるのでした。

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