初めて学んだカタカナ英語。ラジオ番組でネイティブの発音を真似る。

赤ちゃんが家族の言葉を自然と覚えていくように、初めて習う言葉がいかに重要であるかは明白です。方言を話す家庭で育った子供は自然と方言を話すようになります。初めて習った英語がカタカナ英語だった場合、その修正は容易ではありません。

私が悪戦苦闘した、カタカナ英語からの脱却のお話しです。

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過去の日本におけるお決まりの勉強法

多くの日本人が話せない英語を学んできました。私もその一人。中学一年から始まった英語教育。教科書に出てくる単語を覚えて文法を学び、和文を英訳し、そして英文を和訳しました。

時々、授業中に指名されて教科書を音読する。片手にすっぽり入る単語帳を作って、表に英単語、裏には日本語の意味を書きました。新聞の折り込み広告の裏に単語を何度も書いて覚えました。

40年以上も前の話です。私が通った中学校には、留学経験のある英語教師も居なければ、当然ネイティブの英語教師など居るはずもありませんでした。

初めて学んだカタカナ英語

中学1年から英語の授業が始まりました。初めて習う英語の教科担任は、定年間近のおじいちゃん先生でした。教師用の教本に書いてあることをそのまま黒板に書き、ぼそぼそと良く聞き取れない声で説明をしました。

週に一回くらい、テープレコーダーを持ってきて、ネイティブが読む教科書の内容を聞かせました。あれは教師用に渡された教材だったのだと思います。

今思えば先生の発音は本当にひどかった。「レッツゴー、タゲザー(together)」と言われて「えっ?」と思ったし、「動物園は、ゾー(zoo)。象がいるからね。ふふふ。」なんて、背筋がゾクッとするようなジョークを言う人でした。

あ!本当にゾーだと思っていたのかも?

とにかく生徒も皆、カタカナ読みで英語を読んでいましたが、誰もなんとも思わない時代だったので、英語というのはそういうもので、テープレコーダーのネイティブの音と同じでなくても良いのだと思っていました。

そもそも日本人には、あのテープレコーダーのような音を出すことは不可能であるし、誰もやろうとしない発音を自分だけがやるのは恥ずかしいような気もしていました。そんなカタカナ英語が私の出発点だったのです。

衝撃の英語暗唱大会

年に一度、英語の暗唱大会というのがありました。教科書の中から自分が暗唱したい章を選んでみんなの前で発表するのです。クラスの代表になると校内大会から市の大会へと進みます。

どうせやるなら教科書の一番最後に出てくる長文の物語に挑戦したい!夏休みに一生懸命覚えて、なんとか市の大会へと出場しました。

他校の生徒の発表を聞いた時、衝撃が走りました。授業で聞いたテープレコーダーのような発音で、ジェスチャーまで混じえて素晴らしい発表をした生徒が居ました。

優勝した彼女とは、後に同じ高校で顔を合わせることとなるのですが、噂では彼女はいい家のお嬢様で、家庭教師がついているという話でした。

カタカナ英語で堂々と発表をした自分の姿を想像すると、今でも穴があったら入りたい気持ちになります。

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ネイティブの発音を真似る

日本人でもネイティブのような発音ができると思い知らされた私は、どうやったらあの音が出せるのか、どうやって勉強したらいいのか英語教師であった父に相談しました。父は、NHKのラジオ番組「基礎英語」を聞いてみたらどうかと薦めてくれました。

その日から夕食時の15分間、私は「基礎英語」を聞き、ラジオと同じ発音をしようと努力しました。それでも、クラス全員がカタカナ読みをする中で、一人だけ違う発音で音読するのには、かなりの抵抗があったのを覚えています。

私が中学校を卒業したあと、ALT(外国語指導助手)制度が導入され、私の住む田舎町にもネイティブの英語教師がやってくるようになったのでした。遅いし!

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